「静岡銀行カードローン」セレカの長所と短所
カードローンの契約をするとき、会社の知名度だけで選んでしまう人も少なくありません。しかし地方銀行にもカードローンを提供している会社は多く、最近では遠くに住んでいる人でも借り入れをすることができます。
静岡銀行カードローン「セレカ」もそのようなローンの1つです。
静岡銀行は地方の銀行ではありますが「地銀の雄」という通り名がつくほど経営基盤が強く、地域への影響力の強い銀行です。地銀の中でもトップクラスの規模を誇っていますので、大手のカードローンと比較しても見劣りせず、静岡銀行カードローン「セレカ」にはさまざまな長所があります。
未成年はNG!申込資格
他の金融機関のカードローンでもそうですが、静岡銀行カードローン「セレカ」は未成年の申し込みはできません。未成年の人は20歳以上になってから申し込みを行いましょう。地方銀行のカードローンというと、その地域に住んでいたり働いている人しか申し込みができないイメージがあります。しかし最近の地方銀行のカードローンではインターネットから申し込みができますし、住んでいる地域は関係ありません。
セレカの申し込みを行うと、普通預金口座と一体型になったローンカードが送られてきます。つまり銀行口座の開設が必要になるのです。セレカを目的とした契約でも、カードデザインからは静岡銀行カードローンを利用しているとは判断することができないため、利用者の心情に配慮したローンだと言えます。
また銀行のカードローンなので総量規制の対象外です。配偶者に安定した収入があれば、無収入の専業主婦や年金生活者でも申し込みが行えます。もちろんアルバイトや派遣社員、自営業など、正社員以外の雇用形態で働いている人も契約することができます。ただし年金生活者の場合は70歳未満である必要があります。
高齢の人が契約できないカードローンは多くありますが、その水準を65歳としているところも多いので、静岡銀行カードローンは比較的幅広い年齢層への融資を行っていると言えるでしょう。
審査結果後の契約手続きにおいて、運転免許証の画像が必要になります。運転免許証を持っている人は表と裏の写真を撮って、インターネットから送信することができます。しかし運転免許証がない場合は書面での手続きとなってしまいますので、契約完了にまで時間がかかるでしょう。運転免許証があったほうが、スピーディーに借り入れまで進みます。
また、利用限度額が300万円を超える人の場合は収入証明書の提出が必要になります。収入証明書は源泉徴収票や確定申告書、納税証明書などを利用することができます。高額な契約を希望する場合はあらかじめ準備しておいたほうが、早い段階でセレカを使えるようになるでしょう。
4つのメリットとは
静岡銀行カードローン「セレカ」には大きくわけて4つのメリットがあります。
インターネットで申し込みできるため、店頭に行かなくてはいけないローンと比べて手続きをスピーディーに進めることができます。審査に通って契約となった場合、初回のみ好きな銀行口座に振込融資をしてもらうことができます。
審査時間も最短で30分となっており、消費者金融のローンとほとんど変わらないスピードで契約が進んでいきます。ただし本人確認として運転免許証の写真を提出できる人のみです。書面での手続きとなれば時間がかかってしまいます。
専業主婦や年金生活者でも利用できるのは大きな長所と言えるでしょう。他行のカードローンでは主婦や年金生活者はNGとしているところも多くあります。
静岡銀行カードローン「セレカ」は大手メガバンクで提供されている金利とほとんど変わらない水準で契約することができます。上限金利は14.5%となっており、特別低いというわけではありません。しかし消費者金融と比較すれば、かなり有利な条件だと言えます。また総量規制対象外ですので、利用実績次第では限度額をさらに拡大して金利を下げていくことも可能でしょう。
それはすなわち静岡銀行が近くになくても、セレカの契約ができる理由でもあります。初回は振込融資をしてもらうことができますが、2回目以降はインターネットバンキングを利用することができます。
もちろん静岡銀行カードローンのカードが届いていればATMから借り入れをすることも可能です。初回だけ振込融資を利用できる点も魅力的です。即日で契約できたとしても、振込融資に対応していないと即日融資が難しくなってしまうこともあるからです。ただし即日融資をしてもらう場合は、銀行営業時間内に手続きが完了しないとなりません。
デメリットも知っておこう
長所ばかりに気を取られていてはいけません。カードローンを利用する場合はデメリットについても把握しておく必要があるからです。広告などでは長所ばかりがアピールされますので、慎重に商品を選びましょう。
静岡銀行カードローン「セレカ」のデメリットは、返済方法です。毎月自動引き落としだけで良いと思っている人にとっては特に関係ないかもしれません。しかし随時返済をする場合はインターネットでの手続きができず、ATMから返済をする必要があるのです。
また自動引き落としはインターネット支店の口座からとなりますので、普段別の銀行を利用している人は、返済のためにいちいち入金しておかないとならないのです。
また、普段から静岡銀行を利用しているという人もいるでしょう。そういう人たちも、普段利用している預金口座からの引き落としにすることはできず、強制的にインターネット支店からの引き落としを利用することになります。同じ銀行で2つの口座を持たなくてはならず、管理するのが大変になるかもしれません。
限度額についてもデメリットがあります。総量規制対象外なのは長所ではありますが、実はその長所はパート、アルバイト、主婦、派遣社員の人には生かされていません。これらの人たちは限度額が最大50万円に固定されてしまうのです。その後増額することもできませんので、金利を引き下げてもらうことはできません。派遣社員でも社員以上に稼いでいる人はたくさんいます。
派遣社員にまで上限を適用している静岡銀行カードローン「セレカ」は、珍しい存在ともいえます。正社員や自営業の人の場合はこのような上限の設定はありません。
金融機関によっては同じ限度額でも、信用力によって金利が変わるところも多くあります。しかし静岡銀行カードローンの場合は、限度額によって固定されています。100万円以下は14.5%、200万円以下は12%、300万円以下は9%、400万円以下は7%、500万円以下は4%となっています。利用実績が良くても限度額ですべてが判断されてしまいます。
こんな人にオススメ!
銀行のカードローンというと審査に時間がかかってしまって、散々待たされた挙句に契約ができなかった、という経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。しかし静岡銀行カードローンの場合は最短30分程度で結果が出ますので、待たされることはありません。
仮に落ちてしまった人でも早くに結果がわかれば、次の行動に移すことができます。急いでお金を融資してもらいたい人にもおすすめです。
審査の結果、融資可能と判定された場合、運転免許証があればすぐに契約が完了します。平日の15時までにすべての手続きが終わって、振込融資の依頼を出すことができれば、最短その日のうちに融資をしてもらうこともできます。静岡銀行カードローンには消費者金融や大手メガバンクのカードローンのように自動契約機はありません。しかし振込融資に対応していることで、大手のカードローンにも負けない融資速度を実現しているのです。
土日や祝日、平日の15時以降の手続きとなった場合は、振込融資の依頼をしても、着金は翌営業日になります。ただし静岡銀行宛ての振込のみ、16時までシステムが動いています。静岡銀行を普段から利用している人は、当日振込を利用できる時間が1時間だけ延長されるのです。
限度額面で制限はありますが、静岡銀行カードローンが専業主婦や年金生活者も利用できるという点は大きな長所です。
他の金融機関のローンで落ちてしまった人でも、静岡銀行であれば申し込み条件に当てはまることが多く、契約ができるかもしれません。ただし優しいわけではありません。しっかりと支払い能力があって返済できるかを判断されることになりますので、他社の利用状況が悪かったり、借入件数や金額が多すぎる人は契約ができないこともあります。
静岡銀行カードローンは400万円以上の限度額になると金利が4%と、かなり低くなるので、他社の借入をひとまとめにしたい人にもおすすめでしょう。
金利の利率は審査で決まる
金融機関にとって金利に応じた手数料が利益となります。そして申込者に決定される金利はリスクによって変わってきます。これは静岡銀行カードローンだけでなく、他の金融機関の金融商品も同様ですし、国が借金をする「国債」などでも同様です。リスクが高いほど金利が高くなり、安全なほど低くなるのは世界共通のシステムです。
静岡銀行カードローンの場合、信用力によって同じ限度額でも金利が異なるようなことはなく、すべてが限度額によって決定されます。限度額の決定もリスクによって変わってきますので、限度額によって金利が変わる仕組みは、申込者個別に金利を考える必要をなくしてくれることから、審査をより簡単にしてくれます。
静岡銀行カードローンでは100万円以下の限度額には14.5%、200万円以下では12%、300万円以下では9%、400万円以下では7%、500万円以下では4%の金利が適用されます。金利を下げて有利な条件で借り入れをしたいのであれば、限度額を上げるしかありません。100万円の限度額の人は101万円に増額するだけで12%の金利になります。
ただし利用限度額が高額になればなるほど難易度も高くなります。特に最初の申し込み時は金融機関との取引がありませんので、信用できる人物かどうかを知るために限度額が低めに決定されることも珍しくありません。高い限度額を設定してもらうためには利用を重ねて、信用を作る必要があるのです。限度額アップには時間もかかりますので、最初から有利な条件になるとは思わないほうが良いでしょう。
アルバイトやパート、主婦、派遣社員などは限度額が50万円で固定されてしまっているので、金利が14.5%から変動することはありません。
限度額を増やすことができないので、他社の借り入れをまとめる先としては少し不十分でしょう。金利の高いローンからの借り換え先としては検討しても良いかもしれません。また、雇用形態が変わったらすぐに金融機関にも連絡を入れましょう。正社員になったり自営業を開始すれば、限度額を大幅アップできることもあります。
限度額と審査
静岡銀行カードローンの商品としての限度額はどのようになっているのでしょうか。商品概要には10万円~500万円の限度額で、金利は4.0~14.5%となっています。
例えばみずほ銀行カードローンの場合は10万円~1000万円で金利は3.5~14%です。
みずほ銀行カードローンと比較すると最大限度額は半分と低くなっていますが、実際そこまで限度額を設定される人はほとんどいません。
ジャパンネット銀行でも1000万円が最大で、三井住友銀行でも800万円が最大です。消費者金融のアコムやSMBCモビットも上限は800万円までとなっていますが、消費者金融ではさらに総量規制もありますので、最大限度額で契約している人はほとんどいないと考えても間違いではありません。
800万円の限度額を設定してもらうためには、年収が2400万円必要だからです。2400万円も年収があれば、もっと条件の有利な銀行系ローンを組むこともできるでしょう。他行のローンと比較すると最大限度額は低く感じるかもしれませんが、そこまでの契約ができる人はほとんどいませんので、あまり気にしなくても問題ないでしょう。
静岡銀行カードローンの限度額決定は、もちろん希望を出すこともできますが、金融機関側の審査によって決定します。300万円以上を希望する場合は収入証明書の提出も必要になります。高い希望を出せば審査に落ちてしまったり、限度額を低く抑えた金額での契約であれば可能となることがあります。確実に契約をしたいのであれば、最初は低い限度額を希望しておきましょう。
正社員や自営業者であれば、あとから増額することも可能です。
増額申請はホームページや書面で申し込みをすることができ、1週間程度で結果が出るようになっています。希望が通って増額されれば、ただちに金利が変更になります。金利は借り入れているお金ごとに設定されるものではなく、例えば300万円の限度額であれば、1万円借りていても100万円借りていても金利9%が設定されます。利用するしないに関わらず、限度額は高くしておいたほうが有利な条件で借り入れをすることができるのです。
申込方法と審査
静岡銀行カードローン「セレカ」のホームページには、お試し審査をすることができるフォームがあります。年齢、年収、他社借入件数だけで簡単審査を行うことができますが、実はこの審査はほとんど当てになりません。特に他社借入件数よりも借入額のほうが重要ですし、3つの項目だけでは支払い能力を測ることはできないからです。審査に通るかどうかは実際に申し込みをしてみないとわかりません。
申し込みは
- ホームページからの手続き
- 書類の郵送による手続き
があります。
郵送にすると手続きにも時間がかかりますので、ホームページからインターネットで完結したほうが良いでしょう。また、契約の本人確認で免許証が必要になります。免許証がない人はインターネットで完結することはできません。インターネットからの申し込みの場合、審査は最短30分で完了します。
保証会社は静銀ディーシーカードと新生フィナンシャルとなっており、どちらかの保証を受けることができれば契約できます。保証会社が2社あるだけでも審査通過率は高くなります。新生フィナンシャルは「レイクALSA(レイクアルサ)」の会社です。豊富な審査ノウハウを所有していることから、ユーザーに寄り添った対応をしてもらうことが期待できるでしょう。
無事審査に通過したら本人確認書類を送り、銀行側から電話がかかってきます。ここまでで特に問題がなければ契約となり、希望者には振込融資を行ってくれます。振込の手続きの時間もありますので、他行に振り込む場合は14時までに手続きを完了させておきたいところです。確実に当日中に振込をしてもらいたいのであれば、午前中に申し込みを済ませておくとよいでしょう。
振込融資を希望しなかった場合はカードの到着を待ちましょう。1週間以内には本人限定郵便で送られてきます。郵送物からはカードローンの封筒だとはわかりませんので、安心して受け取りをすることができます。カード受け取り後はATMはもちろん、インターネットバンキングを利用した融資を受けることができます。
3つの方法で借入が可能
静岡銀行カードローン「セレカ」には3つの借り入れ方法が用意されています。
- インターネットバンキングからの借入
- ATM手続きによる借入
- 振込融資
です。
このうち振込融資は初回希望した人しか利用することができません。その後はインターネットバンキングかATMで借入をしましょう。
インターネットバンキングからの借入は手数料が無料です。ただし自分の好きな銀行に振込ができるわけではなく、静岡銀行インターネット支店の口座にのみ振込が可能です。静岡銀行インターネット支店はセレカの契約をしたときに自動的に契約されますので、特に別途手続きが必要なわけではありません。
また、この方法を利用する場合はWebWalletに登録する必要があります。この登録は希望制となっていますので、インターネットバンキングを利用する人は必ず「希望する」にチェックを入れて手続きをするようにしましょう。
WebWalletのIDとパスワードは、セレカのカードとともに郵送されてきます。到着するまで1週間近くかかりますので、それまでにお金が必要という人は、必ず初回のみ利用できる振込融資の手続きを取っておきましょう。ゴールデンウィークなど休みの多いタイミングで申し込みをすると、郵送で2週間近くかかることもあります。
こうしたインターネットの手続きがよくわからないという人はATMを利用しましょう。静岡銀行とセブン銀行のATMであれば手数料が無料です。他にはイオン銀行、ローソンATM、E-net、ゆうちょ銀行や他行の銀行ATMを利用することができます。
銀行系カードローンではどこのATMでも手数料が無料のところも多いのですが、静岡銀行カードローンの場合はこれらのATMを利用すると手数料がかかります。
利用する金額や時間帯によって手数料の金額は異なりますが、繰り返し利用すると手数料もばかになりませんので、なるべく無料のATMを利用するか、インターネットバンキングを利用しましょう。静岡銀行のATMが近くにない場合でも、セブン銀行ATMであればセブンイレブンの店内に置いてあります。
おまとめローンもOK
他社でもたくさん利用している人が気になるのが、おまとめローンとして利用できるかどうかです。セレカは正確にはおまとめローンにはなりませんが、借り換えをすることは可能です。それは使用使途自由だからです。
おまとめローンの場合は借り換え後は返済専用となるものも多くありますが、カードローンですので限度額に達しない限り再び借りることもできますし、随時返済に制限がかかることもありません。セレカの上限金利は14.5%ですので、これより高い金利での借り入れがあるのであれば、検討する余地はあります。
また、総量規制対象外ですので、消費者金融でまとめる場合よりも高額な金額で契約できることもあります。ただし14.5%という金利は銀行系ローンと比べるとそれほど低い金利ではありません。正社員や自営業者であれば増額することができますが、アルバイトやパート、主婦、派遣社員の場合は50万円が最大限度額となってしまうため、雇用体系によってはおまとめローンとしての利用には厳しい場合もあります。
おまとめローンとしての利用は可能ですが、静岡銀行カードローン以外にもまとめ先に適している金融機関はたくさんあります。例えば「おまとめローン」としての商品を提供している会社です。こうしたローンは借り換え後は返済専用になってしまうという不便さはありますが、確実に残高を減らして完済を目指すことができます。
また、信用金庫や労金のような非営利の金融機関が提供しているローンのほうが金利が低いものが多く、毎月の負担を大幅に減らすことができるでしょう。おまとめローンや借り換えをする場合は、金利の低さも重要ですが、随時返済ができるのかどうか、手数料がかかるのかどうか、返済期間の長さにも着目しておきましょう。
いくら金利が低くても随時返済が制限されていたり、毎月の返済額が少なくて完済までが長引いてしまうと、結局最終的に支払う利息負担は大きくなってしまうことがあるからです。他社の借入をまとめる場合は簡単にローンを選ばず、よく商品内容を確認してから申し込みをしましょう。
無利息サービスはナシ
金融機関によっては、新規契約者が利用できる「無利息サービス」を行っている会社もあります。
例えば新生銀行カードローン「レイク」です。レイクは無利息サービスの先駆け的存在でもあります。契約の翌日から30日間無利息と、5万円までの金額が180日間無利息になるもののどちらかを選択することができます。
ジャパンネット銀行では初回利用日から30日間無利息サービスを行っています。消費者金融でもこうしたサービスは積極的に行われており、プロミス、アコム、アイフルで30日間無利息サービスを利用できます。各社サービスの適用には条件がありますので、自動的に全員が適用されるわけではありません。
新生銀行グループのノーローンでは、完済するごとに翌月7日間無利息になるサービスを利用できます。無利息サービスは短期的にお金を借りたいと思っている人にとっては、利息負担を大幅に減らすことができるサービスです。
しかし最大45日間利息キャッシュバックを行っています。当初サービスの終了が決まりましたが、その後要望によってキャッシュバックは常設のものとなりました。このキャッシュバックは契約日から起算して、翌月または翌々月の支払日の前日の期間で、最大45日間の利息が返ってくるものです。
一度は支払いをしなくてはなりませんが、実は他の金融機関が行っている30日無利息キャッシングよりもコスト圧縮ができます。ただしキャッシュバック対象期間中に返済が遅れてしまった場合はキャッシュバックがありません。毎月の返済は必ず忘れずに行うようにしましょう。
また、約定返済よりも前に完済してしまうと、キャッシュバックを受けることができません。申し込みをしたタイミングによって適用される期間が異なる点も注意しましょう。約定日まででサービスが適用される日が15日ある場合は、適用日は15日となってしまいます。14日だった場合は翌々月の約定日までサービスが適用されます。毎月10日の返済日から逆算して14日のところで申し込みをすることで、サービス期間をもっとも長く適用させることができます。
自動引き落とし1択!返済方法
大手の銀行や消費者金融では、多彩な返済方法を用意しています。毎月の口座引き落としはもちろん、振込やインターネットバンキングによる支払いにも対応しているところが多くあります。しかし静岡銀行カードローンでは返済方法は口座引き落としの一択となっています。手数料は無料ですが、毎月の支払に他の方法を利用することができません。
また、引き落とし口座にも制限があり、セレカの契約時に作ったインターネット支店の預金口座しか利用できません。普段別の銀行を利用している人は、返済のために該当口座に入金しておかなくてはなりません。そのため毎月の返済の利便性は、他の金融機関と比べるとあまり良いとは言えないでしょう。そのため静岡銀行カードローンをメインで利用していく人にとっては、インターネット支店の預金口座をメインに使っていくという方法を取るのもおすすめです。
ただし、随時返済が利用できないわけではありません。繰り上げ返済という選択肢もあります。早めに元金を減らしていくことによって利息負担を減らすことができますので、少しでも余裕がある人は随時返済を利用するのがおすすめです。尚、随時返済はATMやインターネットバンキングを利用することができます。
ただし返済に利用できるATMは静岡銀行、セブン銀行、E-net、ローソンATMに限られています。借り入れをするときに利用できるATMとは違っていますので、注意しましょう。
返済時にはどのATMを利用しても手数料はかかりません。ATMの操作方法に関して心配な場合は、静岡銀行カードローン「セレカ」のホームページ上で、動画による操作方法を解説しているページがあります。一度確認して、どのように操作すればよいのか見ておくと良いでしょう。
随時返済を頻繁に行いたいという人にとっては特に不便な点はありませんが、随時返済をしていても毎月の約定がありますので、返済した気になっていてはいけません。インターネット支店の預金口座にも毎月の利用料は入れておくようにしましょう。
返済方式は残高スライドリボルビング方
さて、セレカの返済額はどのように決まるのでしょうか。カードローンの返済方法にはさまざまなものがあります。
大きく分けると
- 元金制
- 元利制
- 定額制
- 定率制
の4つに、残高によって金額が変わるリボルビング方式があります。セレカの場合は元金定額リボルビング方式(残高スライドリボルビング方式)となっています。
この支払い方法は利用残高によって毎月の返済額が変わります。
例えば10万円の利用であれば2千円、50万円の利用であれば1万円、100万円の利用であれば2万円が毎月の返済で必要な金額です。この金額の中に金利手数料が含まれていますので、残りの分が元金に充当されます。
支払いを続けて残高が減ってくると、毎月の負担額が変化することがあります。反対に追加で融資を受けた場合は返済額がアップします。
セレカの売りは月々の返済が最低2000円と低額なことです。ただし毎月の返済だけでは完済するまでかなりの期間がかかることになります。随時返済を利用していかないといつまで経っても元金が減っていかないでしょう。
また、口座残高不足で返済ができなかった場合は別途遅延損害金が発生します。遅延してしまった分の返済はインターネット支店へ入金することで、自動的に返済されます。口座残高が足りていない間は毎日のように引き落としがかけられているのです。もし遅れると利息キャッシュバックもなくなってしまうので、注意しましょう。
毎月10日の返済日であれば、ATMから全額返済をすることも可能です。この日には利息の負担分も含めて総額が算出されているからです。そのほかの日では利息分の清算ができないため、利息の清算は翌月の約定日に行われます。ただしカードローンは「単利」と言って、元金にのみ金利が発生していますので、金利手数料が残っていたとしても、それ以上に利息が膨らんでいくことはありません。元金さえなくなってしまえばそれ以上の負担はなくなるのです。
残高スライドリボルビング方式はだんだんと負担が小さくなるのがメリットですが、支払いが長期化するということに注意しておきましょう。
有人店舗は東海のみ!ATMの利用がおすすめ
静岡銀行は地方銀行の中では大手ですが、有人店舗は静岡県内をはじめとした東海地方が多いです。神奈川県、東京都、大阪府にもありますが、店舗数が圧倒的に少ないので、利用する場合は店頭ではなくATMがおすすめです。
また静岡県外では静岡銀行のATMを探すのも困難です。しかしセブン銀行のATMでは静岡銀行のATMと同じように手数料も無料で借り入れも返済も利用できます。そのため静岡県外の人は、セブン銀行のATMを利用するのがベストでしょう。
ATMには借り入れで利用できるもの、返済で利用できるもの、両方とも利用できるものがあります。イオン銀行のように返済には利用できないものもありますので注意が必要です。そして利用するATMの時間帯、金額、種類によって手数料も異なります。何度も繰り返し借り入れをする場合は手数料の負担も大きな出費となることがあります。
例えば1000円借りて108円の出費となれば、10%近い手数料がかかっていることになります。利息を払いたくないからと言ってこまめに利用していると、実は利息よりもATM手数料のほうが高額になってしまうこともあります。また高額な取引をする場合にも注意が必要です。
ATMでは一度に入出金できるお札の枚数が制限されています。これは物理的な問題であり、1回の取引で利用できる金額は50万円程度となっているものがほとんどです。それ以上の金額の取引をする場合、何回かに分けて手続きをしなくてはなりません。
ATM手数料が有料のものを利用していた場合、利用した回数によって手数料が変わってしまいます。ATMは確かにいつでも利用できますし、操作も簡単なので便利です。しかしもしインターネットバンキングを利用することができるのであれば、インターネットから借りたほうが確実に手数料を抑えることができるでしょう。ATMの入出金に関する手数料は、静岡銀行のホームページ上からも確認することができます。提携金融機関では指定時間内なら手数料をかけずに出金することもできます。
まとめ
日本にはさまざまな金融機関があり、カードローンを提供しているのは大手の金融機関や消費者金融だけではありません。地方銀行にも有利な条件で契約できるカードローンは存在しています。静岡銀行カードローン「セレカ」は、他の金融機関では契約が難しいと言われる専業主婦や年金生活者にも間口を広げています。
手続きもインターネット上で完結しますので、東海地方に住んでいない人でも申し込みをすることができます。最短で即日融資を受けることもできます。即日融資というと消費者金融が行っているイメージがありますが、地方銀行でも即日融資に対応しているところはあるのです。また注意しておかなくてはならないのが、「即日審査」と「即日融資」の違いです。
即日審査では結果だけ出て、結局借り入れができるのが遅くなってしまうこともあります。セレカでは振込融資に対応することによって、カードが手元に届く前に融資をしてもらえる「即日融資」に対応しています。即日での手続きに運転免許証が必要になるという条件がありますが、条件が当てはまっている人にとっては便利なカードローンでしょう。
静岡銀行はメガバンクと比較すると規模も小さく有名ではありません。しかし格付け会社の査定では三菱UFJ銀行にも引けを取らない高い評価を受けている金融機関でもあります。地方銀行の中でも一目置かれる存在であり、堅実経営で資産も豊富にある会社です。カードローンの内容から見てもしっかりとした商品で利便性も高いと言えるでしょう。
静岡銀行がカードローン事業に乗り出したのは比較的最近のことです。新規事業を行う金融機関のほとんどがそうですが、新しく顧客を増やすために比較的柔軟な審査を行うことがあります。静岡銀行の場合も保証会社を2社用意することで、審査通過率を高くしています。
もし大手の金融機関や消費者金融で契約ができなかった場合は、地方銀行に目を向けてみるのも良いかもしれません。まったく同じような条件、もしくはそれよりも有利な条件で提供されているローンも見つかるはずです。